障害者手帳とは?申請方法や障害年金との違いを社労士が解説
突然ですが、お聞きします。
□ 障害者手帳をお持ちですか?
□ 障害者手帳を新規に取得する予定ですか?
いずれかに当てはまるあなたには、障害年金をもらえる可能性があります!
<国からの公的年金・受給事例1>
<国からの公的年金・受給事例2>
『え?障害年金って?障害者手帳とは違うものなの?』
はい、そうなんです。
障害年金と障害者手帳を同じものとして認識されている方が数多くいらっしゃいますが、
両者は全くの別物です。
両者は全くの別物です。
ここでは、その違いについて解説していきます。
障害年金と障害者手帳の違いは主に下記3点になります。
- 申請方法
- 受けることのできるサービス
- 支給条件
それぞれについて、ご説明いたします。
1.申請方法
申請方法は障害年金、障害者手帳ともに役場(区役所の福祉課など)や医師などを介して申請します。しかし、それぞれ異なったルートでの申請となるため、注意が必要です。
2.受けることのできるサービス
障害年金 | 「年金」という名のとおり、毎年定期的・継続的に金銭を受け取ることができます。 |
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障害者手帳 | 地域によって、異なりますが所得税、住民税、自動車税などの税制上の優遇措置や有料自動車道路、電話料金などの公共料金の割引サービスを受けることができます。 |
3、支給条件
障害年金 | 障害年金を受給するためには主に3つの要件を満たす必要があります。簡単に説明しますと、初診日が国民年金あるいは厚生年金の被保険者であること、一定量の年金の滞納がないこと、障害認定日における障害の程度が1級・2級であること (厚生年金の場合は3級でも可)の3つになります。 |
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障害者手帳 | 障害者手帳の種類(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳)によって、それぞれ支給条件が異なっております。自治体によって名称、障害程度の表示とその判定基準などに相違があるため、ここでは割愛します。 |
『へぇ~、障害者手帳と障害年金って違うんだ。つまりは、
障害者手帳は地域ごとに公共施設・機関のサービスが受けられる証明書で、
障害年金は、障害者の人が国からもらえる返済不要のお金のことなんだね!
ん~、もう少し障害年金について聞きたいなぁ。』
はい、それでは“障害年金”についてご紹介させていただきます。
- 障害年金とは?
- 障害年金受給のポイント
障害年金とは?
障害年金とは、労働に支障がある場合や通常の生活に困難がある場合に、障害者に対して支給されるものです。条件さえ満たしていれば支給してもらえますので、もらえる障害、症状があるときは、必ず申請しましょう。
しかし障害年金は、申立書の書き方一つで障害の等級が変わったり、支給してもらえなかったりすることも多くあり、ご自身で手続きをされる場合、進め方のコツを知らないと、認定の部分で低い評価となることがあります。
『なるほど!じゃあ、対象となる病気は?』
対象となる病気は以下になります。
眼 | ブドウ膜炎、緑内障(ペーチェット病によるもの含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜はく離、腎性網膜症、糖尿病網膜症 |
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聴覚、平衡機能 | 感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害 |
鼻腔 | 外傷性鼻科疾患 |
口腔(そしゃく言語)、言語 | 上顎癌、上顎腫瘍、喉頭腫瘍、喉頭全摘出手術、失語症、脳血栓(言語)など |
肢体の障害 | 事故によるケガ(人口骨頭など)、骨折、変形性股間節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、硬直性脊髄炎、脳血管障害、脳梗塞、脊髄の器質障害、慢性関節リウマチ、筋ジストロフィー、パーキンソン病、ポストポリオ症候群 |
精神障害 | うつ病、そううつ病、統合失調症、適応障害、老年および初老などによる痴呆全般、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマー等 |
呼吸器疾患 | 気管支喘息、拡張型心筋症、僧帽弁閉鎖不全、アダムス・ストークス症候群、心筋梗塞、動脈硬化、狭心症、慢性心包炎、心房細動、完全房室ブロック、慢性虎血性疾患、大動脈弁狭窄症、慢性気管支炎(ぜんそく)、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫など |
循環器疾患 | 心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など |
腎疾患 | 慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎など |
肝疾患 | 肝炎、肝硬変、肝がんなど |
糖尿病 | 糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など糖尿病性と明示された全ての合併症 |
血液 | 再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫班病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ種、多発性骨髄腫、骨髄異形性症候群、HIV感染症 |
その他 | 人工肛門、人口膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳脊髄液減少症、悪性高血圧、その他難病 |
他にも、日常生活を送る上で障害となる症状がありましたら、障害年金受給につながる可能性があります!
『もしかしたら私ももらえるかも!?
ねぇ、どうやったら受給できるか教えて!』
はい、それでは、障害年金受給にあたってのポイントをお伝えさせていただきます。
障害年金受給のポイント
障害年金の受給は単に障害があることを証明するだけで認められるものではなく、様々な手続きが必要になってきます。
障害年金を受給するためには障害認定を得ることが必要であり、その認定を得るために必要となるものが「診断書」です。
この診断書の記入の方法は障害認定にかかわってくる場合があるので、担当医とよく話し合い、最善の記入をしてもらわなければなりません。
この時点でよく問題になるのが、初診日が特定できない場合や、初診日がかなり過去である場合です。この場合は、手続きにかなり手間取ってしまいますので、専門家にご相談することがオススメです。
『なるほど、確実な受給は専門家の方に相談すればいいんだね!
でも、相談って費用がかかるんじゃない?』
いいえ、当センターでは障害年金申請の専門家が、無料にて相談を受け付けております。
当センターでは毎月先着5名を対象に、 障害年金無料相談会を開催しております。
実際の書類などをお見せしながら、障害年金の申請に関して分かりやすくお伝えしています。
ぜひ、このお気軽にご活用くださいませ!